中国駐英大使は英国の主流メディアに掲載した寄稿文の中で、日本の軍国主義を小説「ハリー・ポッター」に登場する「ヴォルデモート卿」に分かりやすく形容した。その後、中国駐英大使と日本駐英大使はBBCで論戦を展開し、中国駐英大使が完勝を収めた。「物事を行うには要所をとらえる必要がある」とされるが、日本の右翼勢力の盛り返しを反撃する際にも、真っ向から反撃を加え、その要所をとらえる必要がある。
まずは、日本の右翼に反撃する反ファシズム的性質を強調する。日本の軍国主義の勢力盛り返しは非常に危険であり、その蔓延を放任すれば、瓶の中から放たれた悪魔のように、「侵略の歴史を否定→平和憲法の改正→再び軍隊を保有→海外に宣戦布告」の流れを経るだろう。日本は新たなファシズム戦争の源になる。ゆえに日本の右翼勢力を攻撃するのは、早ければ早いほど良い。安倍首相の右翼勢力に反対することは、反ファシズム戦争の成果を守ることになる。これは中韓などのアジアの隣国の安全と危険のほか、世界平和にも関係してくる問題だ。
次に、世界で日本の侵略の真相を暴露する。米国の学者のルース・ベネディクトは『菊と刀』の中で、日本の文化的心理を「恥の文化」としてまとめた。この文化は、他者からの評価を非常に気にかける。メンツを愛するために、でたらめな言葉で過ちをごまかす。メンツを失うことを恐れるがため、深い反省を極力避けようとする。日本の右翼は侵略の歴史を否定し、そこから心理的な根拠が得られるかのようだ。しかし恥の文化により、日本は国際社会におけるメンツとイメージを重視する。日本の右翼は侵略の罪を恥じないくせに、国際社会から後ろ指をさされることを恐れる。ゆえに各国の良識を持つ人は、国連と国際世論の場を利用し、世界的に日本の侵略の真相を暴露し、かつ歴史的責任から逃れようとする右翼勢力の恥知らずな行為を天下に知らしめると良いだろう。一部の統計データによると、2013年12月30日から2014年の1月12日まで、中国の40数人の大使(もしくは代理大使)が海外メディアに寄稿文を掲載し、安倍首相の右翼的行為を批判しているが、これは世界に日本の右翼の真相と危険性を見せつけるためだ。
日本の多くの戦犯は当時、極東軍事裁判から免れたが、今回は日本の右翼勢力を世界の輿論という法廷の道徳の審判にかけ、日本の右翼勢力を悪名高い「嫌われ者」にすると良いだろう。また日本国民に対して、軍国主義を徹底的に取り除かなければ、日本はアジア諸国の信頼を獲得できず、そうしなければ日本が国際社会で孤立することを認識させるべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月13日