中国・日本・韓国の間で歴史記念館を巡る、名実相伴う心理戦が展開された。日本は20日、安重根(アン・ジュングン)義士記念館のハルビン市での開館に関して、中国と韓国に抗議した。安重根は1909年にハルビン駅で、日本枢密院議長、朝鮮総督府の初代総監の伊藤博文を射殺した。中韓両国は先ほど、安倍晋三首相が第二次世界大戦のA級戦犯が祀られている靖国神社を参拝したことについて、強く批判していた。ボイス・オブ・ロシアが1月20日に伝えた。
安重根による伊藤博文暗殺は、2014年10月26日で105周年を迎える。伊藤博文は日本の初代内閣総理大臣、初代枢密院議長、初代貴族院院長議長で、1905年に占領時代の朝鮮半島の総監に就任した。
安重根の記念館の開設は、韓国の朴槿恵大統領が2013年6月に訪中した際に、習近平国家主席に提案したものだ。朴大統領の提案は中国から承認され、ハルビン駅に記念館を開設することが決定された。
ロシア科学アカデミー極東研究所の専門家であるコンスタンチン・アスモロフ氏は、「日韓・中日の間には多くの歴史問題が残されており、これには安重根に関する件も含まれている。日本にとって、彼はテロリストであり、首相暗殺の犯人だ。しかし中韓両国にとって、彼は独立のために戦った優秀な戦士だ。また彼は韓国で、聖人として尊敬されている。日本の軍事面の罪について触れられるたび、中国と韓国ばかりでなく、朝鮮と韓国も協力して日本を攻撃している」と語った。
ハルビン市の安重根記念館は、日本の当時の植民地主義・軍国主義政策を批判する、中韓両国の象徴的意義を持つ協力だ。これは安倍首相およびその他の高官による、靖国神社参拝に対する回答でもある。