安倍首相はソチ五輪を重要な外交舞台としている。共同通信社は21日、「日露関係は短期間内に急速に緊密になる見通しだ」と伝えた。ラブロフ外相は21日、「プーチン大統領は安倍首相の招待を受け、適切な時期に訪日する意向だ」と語った。安倍首相はソチ五輪の開幕式に出席することを表明しており、ロシアへの支持を示した。またこの機会を利用しプーチン大統領と会談し、その訪日について協議することになる。日本政府が取り組む「冬季五輪外交」は、日露関係をさらに緊密にした。
韓国紙『文化日報』は21日、「中日首脳がソチで外交戦を展開する可能性がある。習近平国家主席の訪露は、中露がかつてない蜜月期を迎えていることを証明する。中国はロシアを、米日けん制の重要なパートナーとしてとらえている。日本は中国をけん制するため、中国周辺諸国との関係強化と楔打ちに全力を尽くしてきた。ロシアも同じく、日本が重点的に抱き込みを図る対象だ。安倍首相はソチ五輪の開幕式だけでなく、さらには閉幕式に出席する予定だ」と伝えた。
安倍首相の対米「説明外交」も、このほど「大きな収穫」を収めている。時事通信社は、「安倍首相は21日にスイスのダボス会議に向かったが、それまでは訪日中の米議員との会談に大忙しだった。安倍首相は首相官邸で20日、民主党議員のジム・マクダーモット氏ら日米国会議員会議の米側メンバーと会談し、21日には訪日中の共和党のルビオ氏と会談した。ルビオ氏は共和党の有力な大統領候補で、日本は集団的自衛権を持つ完全な理由があると称賛したことがある」と報じた。
NHKは、「重量級の米議員が相次いで日本を訪問し、いかに中国に対応するかを巡り意見交換した」と伝えた。