ソチ冬季オリンピックが開幕する2月7日は、日本の年に一度の「北方領土の日」に当たる。日本は毎年この祝日を祝い、1855年2月7日に調印した日露和親条約を記念する。同条約は南千島群島(日本名・北方四島)を日本の領土として認めた。ロシア紙が伝えた。
安倍首相の顧問らは、この日にロシアの指導者と同じ観戦席に座るのは適切ではなく、愛国主義的な世論の理解を得られないとしている。彼らは安倍首相に対して、ソチ訪問の時期を2月下旬の試合日にずらすなどし、競技場でプーチン大統領との会談を目指すべきと提案している。
しかし安倍首相は、ようやくプーチン大統領との間に構築した関係に、影を落とすことを懸念している。安倍首相は昨年だけでも、プーチン大統領と4回も会談している。日本の首相は、すでに獲得した成果を使い、危険を冒そうとは考えていない。安倍首相は2月7日に国会に出席し、北方領土の日の集会で短い発言をしたあと、専用機でソチに赴き冬季五輪の開幕式に出席する予定だ。訪露中、安倍首相はプーチン大統領と単独で会談することを希望している。日本の首相はロシアをパートナーとし、緊張する東アジアで頼れる盟友にしようとしている。
日本が直面している状況は楽観視できず、唯一の盟友である米国さえ疑問を呈しているほどだ。米国は日本に対する保護責任を、係争の存在する釣魚島(日本名・尖閣諸島)まで拡大することを表明したが、これらの島嶼の帰属問題については中立を維持している。また安倍首相のナショナリズム・タカ派の行動は、米国に不満を抱かせている。例えば米国は先ほど、安倍首相の靖国神社参拝を批判した。