小学校の頃、日本のテレビドラマ「おしん」が流行していた。おしんが冬の雪の中も草履で働き、おしんは靴も買えないのかと感じ入った。その後アニメの「ドラえもん」を見ると、主人公は冬に綿入れのコートを着用しマフラーを巻いているのに、夏用の半ズボンを履いていた。私はおかしな格好と感じ、作者が書き間違えたのではと疑ったほどだ。
日本で勤務するようになると、冬でもスカートを履いた女の子と、半ズボンを履いた男の子を時折見かけるようになった。むき出しの肌は寒さで赤らんでいた。時には生後数ヶ月の赤ちゃんが、冬なのに裸足姿なのを見かけることがあった。
中国人が保温を重視するのと異なり、日本には「子どもは風の子、大人は火の子」ということわざがあり、子供は寒さにさらされる方が健康的だとされている。早稲田大学の留学生である胡晶坤さんは、「多くの日本の保護者は放任主義で、寒さに耐える能力を身につけさせるため、わざわざ雪の日に半袖半ズボンを着せ外で遊ばせる(本当?)。これらの保護者は、小さい頃から鍛えておけば、大きくなってから健康的な体質になると考えている」と語った。
日本人は子供が冬に寒い思いをしていても、珍しいとは思わない。これは文化的な伝統の影響を受けている。日本では古来より、人生にはある程度の寒さが必要と言われている。多くの人は食事の際に腹八分目を心がけており、満腹にならなければ健康を促進すると考えている。冬に寒い思いをするのも、当然のことと思うのだ。