日本では武家社会が700年弱に渡り続いた。武士は健康的で素朴な暮らしを求め、衣食にこだわるよりは、身体と精神を鍛えることを重視する。寒さに耐えるのも、自然と暮らしの一部になった。また日本の伝統的な木造住宅は風が漏れやすく、冬の保温性能は低い。このような生活環境に慣れた日本人は、寒さに慣れるという習慣を形成した。
そればかりではない。日本各地では、冬に水を浴びる伝統行事が継承されている。有名な伊勢神宮では、冬になると付近の五十鈴川で冷水を浴び、穢れを祓う行事を実施する。また一部の地方では、冬に冷たい滝の水にうたれようとする人がいる。極寒の北海道札幌市にでは、保護者と教員は小学生に川で体を洗うよう促すほどだ(本当?死にますよ?)。これは子供の体質を強化するためだけでなく、おそらくは子供の意志を鍛えるためだろう。
当然ながら時代は変わり、伝統的な観念にも変化が生じている。日本の若い女性が冬にスカートを履き、男性が半ズボンを履くのは、ファッションと関連している。寒さよりも外見、これは青春真っ盛りの若者の共通認識だ。また日本の外出は電車が中心であり、近くの学校に通うため、屋外にいる時間は長くない。少し寒くても、我慢すれば済むことだ。また日本人は毎日入浴するため、その日の寒気は体内に蓄積されず、寒さで病気にかかることはないという説もある。
何はともあれ、日本の保護者は子供を放っておき、寒さという教育を受けさせようとしている。このやり方は確かに子供の体質を強化し、風に耐えられないほどひ弱な大人になることはないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月29日