ストーン氏は上述した2回のスピーチの反響について、「良い反響が得られた。私に対して批判的な数社のメディアさえも、このようなスピーチは人々の観念を変えられるため、もっと実施してほしいと言ってきたほどだ」と話した。
ストーン氏は、「私もスピーチにより日本の若い世代に影響を与えたいと思う。多くの日本人は歴史をよく知らない。私の観点は彼らに、考えるきっかけを与えた。訪日中、私は現在の日本において、第二次世界大戦の歴史に関する教育が著しく不足していることを、驚きとともに知った。日本は侵略者であり、その国民も戦争の被害者であるが、今の若者はそのことを知らない」と指摘した。
米国歴史家協会の名講師、アメリカン大学歴史学部准教授のピーター・カズニック氏はストーン氏と共同で、『オリバー・ストーンの語られざる米国史』を出版した。カズニック氏は、「安倍政権が中心になり、歴史を隠し、日本の若い世代をミスリードしている。安倍首相は現行の教科書検定基準を修訂しており、日本の侵略の歴史を書き換えようという意図をはっきりと示している。これに靖国神社の参拝や軍事費の増加といった言行が加わり、安倍首相は日本を非常に危険な方向に導いている」と警鐘を鳴らした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月17日