中国と日本の関係は膠着状態に陥っているが、春節の連休中に、中国大陸部の観光客は日本に対してかつてないほどの意欲を示した。日本は先月、中国の7万9000人のツアー客と3万人の個人客にビザを発給し、安倍晋三首相の2012年12月の就任以来の最高記録を樹立した。この二つのデータは、2013 年同期の10倍に達する。香港紙『南華早報』のウェブサイトが伝えた。
日本は2012年8月に、中国大陸部の10万7621人の観光客にビザを発給した。翌月の2012年9月、自民党総裁選に出馬した安倍氏は、日本は中国との領土問題の中でより強硬な姿勢を示すべきだと主張した。
その2ヶ月後のビザ発給数は4208枚と落ち込んだ。
しかし2013年下半期になると、中国人観光客の日本の文化・商品に対する意欲が強まった。2013年7月より、月平均のビザ発給数は6万枚前後で推移した。
報道によると、物議をかもした安倍首相の2013年12月26日の靖国神社参拝は、日本観光にほとんど影響を及ぼさなかった。
また香港の観光客も、3年前の東日本大震災による不安を払拭した。観光庁によると、2013年には74万人を超える香港人が日本を訪れた(2012年は48万人)。
ある北京市の観光客は、「1月31日から北海道の5泊6日のツアーに加わった。日本人が領土問題により、中国大陸部の観光客に敵意を持つことは心配しなかった」と語った。