米国からすれば、日本はやはり改造に成功した「民主国家」であり、自らの輝かしい過去の「成果」を否定したくないというのがある。しかも日本が軍国主義に戻る可能性があるとしても、それには遠い将来のことだが、中国台頭に対するバランス均衡は焦眉の戦略的任務だ。
米国が日本を批判したのは、中国の反応ではなく、日韓関係を懸念してのことだ。日韓はいずれも米国の同盟国で、いずれも米国の東アジアにおける戦略的柱だ。両国が不仲になれば、米国の東アジア同盟体制に大きな亀裂が生じ、中国の台頭により大きな可能性を与え、誰もが認める地域のリーダーになる恐れがある。これこそ米国が真に懸念していることだ。
もちろん中日関係の急速な悪化で望まない大国間の衝突を招き、朝鮮の核問題で中国の役割発揮に影響するのを米国も懸念しているが、利益と政策を天秤にかけ日本ではなく、中国よりに傾いているということではない。
そのため米国の日本批判に中国は得意になってはいけない。日米の亀裂は想像ほど大きくない。米国の反応は、日本の軍国主義の台頭への懸念ではなく、日本を含む東アジアの同盟体制の強化を反映している。中国は引き続き日本の誤った歴史観を批判し、道徳的見地と世論において主導権を握るべきだが、米国の反応に期待し過ぎてはいけない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月20日