全国政協委員、国防部外事弁公室の元主任の銭利華氏は3月6日、日本メディアによる中国の軍事費の透明性に関する質問に対し、「私たちは軍事の透明性において、どの国、特に日本よりもしっかり行っており、開放的で透明である」とコメントした。
軍事の透明性についてコメント 「日本よりはるかに高い」
銭利華氏は次のように話した。日本の菅義偉官房長官は5日、第12期全国人民代表大会第2回会議の開幕、総理の政府活動報告の後に記者会見を開き、「中国の国防政策と軍事費は不透明だ」と述べた。世界で中国の軍事が不透明だと思っているのは2カ国だけで、日本はその1つである。しかし、実情は、私たちは軍事の透明性において、どの国、特に日本よりもしっかり行っており、開放的で透明である。
軍事の透明性については、軍事の透明な内容、目的、手段、方法から見るべきである。中国が公表した軍事費8082億3000万元のうち、このパイをどのように切るかは細かく分けていない。私たちは毎年、国連に軍事費の支出状況を登記している。しかし、軍事費の具体的な項目は確かに兵種別にされていない。私たちが兵営や海防歩哨所を建てるたびに日本に費用を報告しなければいけないのか。その必要はないだろう。
軍事費の増加で平和的な発展かを判断するのは全く根拠がない
日本メディアによる中国の軍事費増加に対する懸念について、銭利華氏は、「中国の軍事費の増加が外部から疑問視されているが、軍事費を増やさなければ外部は中国の平和的発展を疑わず、支持さえするのか。軍事費は中国の平和的発展を決める要素なのか。軍事費を増やせば非平和的な発展になるのか」と問い返した。
また、「中国の軍事費の増加、軍事力の向上は外国の内政に干渉したり、周辺国との争いを武力を用いて解決したりしない」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月7日