寂れた農村部
日本の農村部と都市部の生活水準には大きな差はないが、都市化の発展に伴い、農村が寂れる現象が生じた。これは日本で、農村の「過疎化」と呼ばれている。
日本の農村部の一部では、排水路が荒れ果て、畑に雑草が生えている。農村部の人口が町・都市に移り、人口が減少を続けている。農村部の小学校の多くは近年になり合併し、合併後の小学校の生徒数が数人もしく十数人という学校も珍しくない。かつての病院は都市部に移り、昔あった鉄道・道路交通は乗客が少なすぎ、運転停止を余儀なくされている。商店がつぶれ、農村が荒廃している。
都市化による農村の荒廃は、今の日本が直面している重大問題で、今後の解決の中で多くの困難に直面する。特に高齢化の多くは農村部から始まっており、農村部の高齢化問題が特に深刻だ。日本の国民経済が受ける、農村部からの圧力が拡大している。
筆者が目にした日本の都市化は産業の発展により、多くの国で見られた農民の都市への殺到、あちこちに点在するスラム街、多くの人が職にありつけないという問題を回避した。紡績業からその他の産業へのモデルチェンジも順調に進んだが、日本は農村の荒廃という問題を解決していない。これは都市化を推進するその他の国に、重要な経験と教訓を提供した。(筆者:陳言 日本企業(中国)研究院執行院長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月10日