海上自衛隊は3月12日と13日に、2隻の新型汎用駆逐艦「あきづき型」を交付された。
海上自衛隊は3年内に、4隻のあきづきを交付されたことになる。これは一般的な駆逐艦ではなく、汎用という言葉の裏には、人知れぬからくりが隠されている。
駆逐艦は長期の発展により、主に次の二種類に分かれている。防空を中心とする防空型駆逐艦、それから対潜作戦を中心とする汎用型駆逐艦だ。日本は前者で「あたご」を、後者で「たかなみ」を保有する。あきづきは防空・対潜能力を兼ね備える、次世代汎用駆逐艦だ。
あきづきは前線から退く「あさぎり」の後継艦となる予定だが、その設計は現役のたかなみに基づくものとなっている。
あきづきの艦体はたかなみの設計をほぼ引き継ぎ、作業エリア・居住エリアなどの配置はたかなみと一致しており、全長も同じだ。しかし幅は水線幅で70センチ拡大されており、5000トンの標準排水量もたかなみを350トン上回る。
外見は酷似しているが、あきづきはたかなみをベースに、多くの変更を加えている。動力面では5枚翼の可変ピッチプロペラを使い、水中の騒音を少なくしている。4基の計6万4000馬力のガスタービンを使用し、最大航行速度は30ノットに達する。2400kWの3基の発電機を持ち、ディーゼル駆動の停泊発電機を取り除いた。
あきづきの127mm砲の発射速度は16−20発毎分に改善され、射程距離は24.1kmに延長された。前甲板にはセル数が32のMk41ミサイル発射機を搭載し、防空ミサイル「シースパロー」の改良型と、対潜ミサイル「アスロック」を発射できる。
対潜能力を強化するため、あきづきはたかなみの艦首ソナーと曳航式ソナーを改良し、それぞれ2基の回転式三連装324mm魚雷発射管を搭載した。その格納庫には2機の対潜ヘリを格納できる。ヘリは2発の対潜魚雷や水中爆弾を搭載可能だ。
またあきづきは初めて対魚雷システムを搭載し、自艦に対する音響センサやおとり装置をコントロールし、音響により魚雷のソナーを妨害し、魚雷を自艦から離れた位置に誘導できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月24日