巨額の資金で強い軍事力を築く
「より強大で自信がある、完備された軍をもつ、第二次世界大戦中のような誇りある日本を構築する」ことは安倍首相のかねてからの目標だった。
昨年、国家安全保障局の創設、「13年版新防衛大綱」の策定、軍事予算の拡大、軍事行動規模の拡大など「軍事力の正常化」に向けた歩みを加速し、日本の軍事力の「本土防衛型」から「積極的防衛型」への転換を進めた安倍政権。
防衛力強化の野心には巨額の経費がかかる。安倍内閣は2013年度の防衛予算拡大に続き、2014年度の防衛予算の増加を了承した。日本の防衛予算案は数カ月内に国会で採択される見通しだ。同予算案によれば、2014年度の防衛予算は前年比2.8%増の4兆8800億円(464億ドル)、1996年以来増加額が最も多くなる。