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「読売新聞」の26日の報道によると、同日、新潟県佐渡島で2匹のダイオウイカが水揚げされた。
世界最大級の無脊椎動物とされるダイオウイカは、通常深海に生息しているといわれる。今回新たに捕獲されたダイオウイカは触手も残った完全状態のため、標本として同県の国立科学博物館資料センターに運ばれ、生態の解明に向け研究されることとなった。
同報道によると、2匹中1匹は佐渡島の両津湾の沖合約330メートル付近で定置網にかかっていた。 体長4.48メートル、重さ約33キロ。もう1体は同じ湾の海面近くにいたところを、漁業者に引き揚げられた。体長4.35メートル、重さ約38キロ。2体とも、見つかった時は生きていたという。
新潟県によると、今年同県内で見つかったダイオウイカはこれで計8体。うち6体が佐渡島で見つかった。専門家は、「もともとダイオウイカは、南海の深海に生息している。日本海まで漂着するというのは異例のこと。海流の流れが変わっているのではないか」と指摘する。
同専門家はまた、「実際、そうした学説が発表されており、地球温暖化との関連を問う声も上がっている。地震を引き起こす地殻変動との関連ははっきりしないが、地球全体に何らかの環境変化が起きている可能性がある。深海での異常が大地震への予兆であるかどうかは不明だが、警戒は怠れない」とも指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月28日