中国の戦略に学ぶ日本、アフリカで中国対抗

中国の戦略に学ぶ日本、アフリカで中国対抗。 エチオピア南部の民家の敷地内で、現地人が作業をしていた。その後ろの壁には日本語で、「暮らしはますます良くなる」といったことが書かれていた…

タグ: 戦略 日本 アフリカ 対抗

発信時間: 2014-03-28 16:37:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

3月26日付の米週刊誌『ニューズウィーク』は、「本土から離れたアフリカで、中国に挑戦する日本」と題する記事を掲載した。内容は下記の通り。

エチオピア南部の民家の敷地内で、現地人が作業をしていた。その後ろの壁には日本語で、「暮らしはますます良くなる」といったことが書かれていた。この村には日本の国際協力機構が主管する、いくつかの数千ドル規模の建設プロジェクトがある。そこから数マイル離れた所では、中国企業が数百万ドル規模の道路工事を進めていた。道路は遠くの村と付近の町、さらには首都のアディスアベバを結び、地域の経済に影響を与える。これはアジアの二つの大国が、アフリカで異なる戦略を進めている対照的な例だ。日本がアジアにおける影響力の拡大を力強く推進する中、日本が直面している課題も示されている。

安倍首相は昨年、アフリカへの320億ドル規模の投資を発表した。そのうち140億ドルは開発援助、65億ドルはインフラ整備に用いられる。安倍首相は今年1月、鳴り物入りでアフリカを訪問した。アナリストはこの注目を集める喜劇的な変化に対して、「これは中国がアフリカで形成している戦略的脅威に対する直接的な回答だ」と指摘した。海の係争に続き、日本は中国との競争をアフリカまで持ち込んだ。アフリカ連合の本部の所在地、アフリカの外交の「心臓」であるエチオピアは、その「前線」になる可能性が高い。

ブルッキングス研究所日本国際問題専門家の後藤志保子氏は、「最近まで、日本の対アフリカ援助は慈善的なもので、戦略的意義はなかった。中国が(アフリカで)日本の脅威となっていることを受け、日本政府は実質的な支援を提供する他に、存在感を高めることの必要性を認識している」と分析した。

日本は数十年間に渡り、アフリカ発展の中で静かなパートナーの役割を演じ、アフリカ最大の、最も目立たない援助国の一つであった。これとは対照的に、中国は公然と手にする道を歩み、大規模インフラで資源を獲得していた。中国の対アフリカ年間貿易額と投資額は、今や約2000億ドルに達しており、日本はなんとか中国の4分の1に達しているほどだ。中国の2011年の対アフリカ直接投資額は31億7000万ドルであったが、日本は4億6000万ドルのみだった。日本の新しい戦略は、中国から学び取ったものだ。安倍首相の1月のアフリカ訪問は、中国の指導者による昨年のアフリカ訪問に似通っていた。中国駐アフリカ連合大使は、安倍首相のアフリカ訪問について、「これは中国の拡張を抑制しようとする、日本の戦略の一環だ」と語った。これはその通りかもしれない。日本はより柔軟な手段により、自国の利益を処理しようとしている。しかしアディスアベバにおいて、中国のビジネス力が無視されることはない。日本にとって、中国の影の下で、アフリカで大きな影響力を得ることは困難だ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月28日

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