次に安倍首相の今回の「愛」を示す旅は、日本政府の右傾化に対する国際社会の認識を変えられない。安倍政権は発足後、待ちきれないとばかりに平和憲法の改正を求め、戦後の国際秩序を覆そうとした。公約に公然と背き、靖国神社の参拝を敢行し、さらには右翼の政党と議員に対して、慰安婦問題を認めた河野談話を再検証するようそそのかしている。さらには集団的自衛権の行使に関する議論を進め、40数年間守り続けた武器輸出三原則を放棄しようとしている。安倍政権のこれらの動きのうち、世界平和を守る内容のものは一つもなく、むしろ東アジアと世界に不確定な要素をもたらした。
安倍首相は2013年9月の国連総会で、保守派のシンクタンク「ハドソン研究所」で演説を行った。安倍首相は、「私を右翼の軍国主義者と呼びたければどうぞ」と述べたが、これこそが安倍首相の本音だ。安倍首相がアンネの家で発した「平和の声」は、絶対に本心からのものではない。安倍首相が自ら語ったように「謙虚に歴史の事実と向き合う」ならば、中国の南京大虐殺紀念館、もしくはドイツのアウシュビッツ強制収容所の遺跡に行き懺悔するべきだ。これらの場所は、日本の政治家が心から反省し、懺悔をし、心に記憶を刻み込むべき場所であるからだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月2日