日米首脳間の溝
この数カ月、安倍首相とオバマ氏の溝が日本の政治記者の間でうわさされている。安倍首相とオバマ氏の溝は、オバマ氏が米国の対シリア政策への支持を日本に求めたがそれに応じなかったことに始まる。安倍首相は、米国のイラクへの武力行使の理由には欠点があり、武力行使を支持させられた日本も巻き添えになったと述べた。
また、安倍首相は2013年12月、米国の度重なる忠告(訪日中のバイデン副大統領は安倍首相が参拝を見送ることを韓国に保証)を無視して靖国神社に参拝し、日米の溝はさらに深まった。
小泉政権以降、安倍氏の06~07年の第1次政権を含め日本の首相は靖国神社を参拝してこなかったが、安倍首相はオバマ氏との間に溝がある状況で、靖国を参拝した。一方、米民主党は靖国神社問題をじっくり考察し、日本が第二次世界大戦の定説に因縁をつけているのではないかと疑問を持ち始めた。それに加え、米国の国力衰退、国際的影響力低下を受け、米政府や世論も安倍氏の動機を警戒するようになった。
安倍氏の参拝で日米関係に亀裂が入ってからの4カ月間こそ、日本の主流社会が初めて靖国神社問題を真剣に考えた時期といえるかもしれない。報道によると、現在、安倍氏とオバマ氏の参拝問題をめぐる溝は深まっている。これは日米が初めて第二次世界大戦の定説を真剣に考えるきっかけになるかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月15日