侵略の歴史への認識が日中友好関係のカギ
同集会に参加した、井上哲士参議院議員は、「このような集会は非常に有意義。日本が侵略戦争において行った多くの悪行を、多くの日本人が知らない。日本は真剣に歴史に対峙し、謝罪と賠償を通して、戦争責任問題を解決しなければならない。そのようにして初めて、日本の国民は誇りを持つことができ、隣国と良い関係を築くことができる」と述べた。
同裁判の支持者として来日した湖南省常德市日軍細菌戦被害者協会の会長である高鋒弁護士は、「初めて日本の国会で公聴会が行われた時、ある議員が『旧日本軍が過去に、細菌戦のような非人道的悪行を行ったことを初めて聞いた』と言っていた。日本の官僚のようなエリートでさえ知らないのに、一般人が知っているはずがない。世界の平和を愛する人は、旧日本軍が犯した戦争の罪を世の多くの人に知ってもらうように努めなければならない」と語った。
06年から始まった同裁判において、多大なる貢献をしている小野喜彦さんは、「ここに来るまで本当に大変だった。最後に勝利するために、これからも努力を続ける」と語る。
服部良一元衆議院議員の秘書を務めた経験を持つ芹沢礼子さんは、「『重慶爆撃』と聞くと、重慶だけで起こったことと、多くの人が感じる。多くの日本人に、これは日本が、当時の四川省を含む広範囲で犯した罪であることを知ってほしい。日本人にとって、『重慶爆撃』の歴史を知ることは大きな意義がある。これは、日中の友好の基礎の1つ。日本人が過去に中国に対して行った侵略の歴史を知らなければ、本当の意味での日中友好関係を築くことはできない。原告は中国からはるばる東京を訪問しておられる。裁判所が、被害者の方々が納得できる判決を下すことを強く願っている。敗訴になるリスクも抱えているが、被害者の証言が裁判所に認めてもらえることには大きな意義があり、旧日本軍が犯した罪を認めることにつながる」と述べた。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年4月19日