06年のスペシャルドラマ「氷点」でも、「絆があるから、生きていける」というセリフがあった。また、10年のドラマ「SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」でも、IQ201の天才捜査官・当麻紗綾の「私がこれから生きていきたい人生は、未詳の仲間との人生。その絆が壊れるくらいなら、何もいらない」という名台詞があった。
そのほか、日本のドラマの中で、長年最も癒し系の言葉になっているのは「幸せにね」だろう。「幸せにね」は、恋人の別れのシーンでも良く耳にする。例えば、08年のドラマ「ラスト・フレンズ」で、自身が暴力を振るっていた恋人の美知留の支えにはなれないことを悟った及川宗佑は、自殺を決意し、遺書に「さよなら。美知留。幸せにね」と書いた。また、11年の香取慎吾主演のドラマは主題が「幸せになろうよ」だった。「幸せにね」は、「絆」と同じく、将来に期待すると同時に、将来への不安を暗示している。これは、平和な時にも困難や危機に備える日本人の国民性とマッチしている。
「人民網日本語版」2014年5月17日