中日関係の緩和というのはまだ時期尚早

中日関係の緩和というのはまだ時期尚早。 中日関係が膠着状態に陥る中、双方の閣僚の面会は両国関係に明るい未来をもたらすと連想をする人がいるかもしれないが、両国関係の本格的な改善は誠意あってのものである。誠意がなければいくら面会しても何の役にも立たない…

タグ: 中日関係 歴史 領土 国有化 

発信時間: 2014-05-21 13:56:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中日関係には、協力し合えば互恵となり、戦えばともに損するという特徴がある。政治の常識や戦略の常識を少しでも身につけた人はこの真理をたやすく理解できる。巨大な市場である中国は日本経済にとって大きな魅力があると同時に、日本の投資や技術も中国の発展にとって非常に重要なものである。経済面での両国の相互補完性は明らかである。今年1-4月の日本の対中投資は前年同期比46.8%減となり、これは両国のどちらにとってもよいことではない。また、気候や海洋など環境分野において隣り合う両国は密接な関係にあり、緊密に協力しなければ成果を共有することはできない。

また、中国の台頭によりわけが分からない安全窮地に陥ったような日本は、中国をけん制するために、自分を卑下することも惜しまずに米国に戦略的支持を求めた。実際、冷戦に基づいた権力ゲームに熱中するよりは、協力、相互信頼、ウイン・ウインに基づいた新安全思考を取り入れるほうがよいのではないだろうか。

現在、深刻な不景気と財政難に陥る日本は、下手な政治屋の愚かな外交戦略のせいで勘定しなければならなくなっている。古人は、「一歩退けば、天地が無限に広がる」と言った。「離島奪回」の演習を一再ならず実施するより、争いを棚上げするほうがよい。歴史をひっくり返すより、歴史を反省するほうがよい。集団的自衛権を解禁するより、平和的発展の道を歩むほうがよい。誠意を持たず相手国を尊重せず、間違った方向の一途をたどり、一寸を得てさらに一尺進もうとすれば、官僚たちが礼儀的に面会してもなんの実質的な意義もないのではないか。首脳会談を行っても問題を解決することはできないのではないか。こんな簡単でありながら大切な筋道を、日本の政治屋が理解できるかどうかはわからない。(作者 上海国際問題研究院アジア太平洋研究センター副主任 廉德瑰)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月21日

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