スーパーハイビジョンテレビの市場シェアをめぐるメーカー間の競争に大きな変化が起きている。中韓両国のシェアが徐々に拡大し、かつてリードしてきた日本は大きな萎縮を見せている。韓国聯合通信社が29日に伝えた。
世界マーケット調査・研究機構のディスプレイサーチが29日に発表した最新の統計によると、2014年第1四半期、スーパーハイビジョンテレビ市場における中国メーカーのシェアは51.8%に達し、世界一となった。韓国は32.2%で2位、日本は13.7%で3位に転落した。
2013年第2四半期、日本のシェアは44.8%でトップ、中国と韓国はそれぞれ39.1%と13.6%だった。しかし、中国はその後、市場を急速に拡大し、第3四半期には日本(25.0%)を上回る55.4%になりトップに躍り出た。韓国は16.9%で3位のままだった。第4四半期、中国は53.5%のシェアでトップの座を維持し、韓国は21.8%で初めて日本(21.2%)を抜いて2位になった。1年足らずの間に、日本の市場シェアは中国と韓国に相次いで追い越された。
アナリストは、ワールドカップ期間中、テレビ業界は好景気になると見ている。ソニーなどのテレビメーカーは市場を奪回するための準備を積極的に進めている。ハイエンド市場に目をつけている日韓メーカーは製品の多様化を図っており、中国主導の普及型製品市場にも進出しようとしている。スーパーハイビジョンテレビの分野でますます激しい競争が繰り広げられると見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年5月30日