第13回アジア安全保障会議(シャングリラ会合)が5月30日から6月1日にかけてシンガポールで開かれ、安倍晋三首相とヘーゲル米国務長官が陰に陽に中国を攻撃し、中国人民解放軍の王冠中副総長が反撃を強いられた。この光景は、世界の目を引きつけた。一部の西側メディアは、中米の軍による公の論争が、今後「常態化」すると報じた。
米日の感覚によると、排斥・批判された中国が、穏便に済ませようと対応することが「現状」だ。中国が自制的に行動もしくは反論した場合も、彼らにとっては気に食わないことになり、中国が強硬になった、もはや力を隠さなくなったと判断される。
米日は中国を、ベトナムやフィリピンさえにも怯えるべく気の弱い陸地国家として要求を出し続けている。彼らは中国が海洋から遠く離れ、中国の軍事力も数十年前の水準のままであればいいと思っている。彼らにとって、台頭する中国は永遠に従順で太った羊であれば良く、アジア太平洋の地政学は中国が世界2位の経済国になったという事実を無視すれば良いのだ。
どうすれば良いだろうか?中国の唯一の選択肢は、米日などの国の上述した中国に対する勝手な評価の物差しを変え、自国の正常な権益を守ろうとする中国の動きに適応させることだ。これは一夜にして実現できる変化ではなく、中国は長期戦を覚悟しなければならない。