メルケル首相の演説、日本の歴史否定をけん制

メルケル首相の演説、日本の歴史否定をけん制。

タグ: メルケル首相 訪中

発信時間: 2014-07-09 14:55:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ドイツの国際時事関連サイトは8日、メルケル首相の「同じ轍を踏むな」という言葉を見出しに使い、人々の「ドイツと日本は第二次世界大戦の歴史に対して異なる態度を持っている」という疑問に答えた。同記事は、「メルケル首相は訪中最終日に、清華大学でスピーチを行った。メルケル首相は日本について触れなかったが、来場者にドイツの状況を説明した。メルケル首相は、『ドイツは戦後反省し、辛い過程を経た。歴史の一つ一つがはっきりしており、誰も他人のふりはできない。ドイツ人の各個人が自身を、過去にしたこととしなかったことの何が間違っていたかを反省する必要がある。これは苦しい過程ではあるが、ドイツの歴史を正視する姿勢は正しく、次の世代が同じ轍を踏むことを回避できる』と発言した」と報じた。「環球時報」が伝えた。

メルケル首相の清華大学でのスピーチのテーマは、持続可能な発展だ。独週刊誌『デア・シュピーゲル』は8日、「メルケル首相は清華大学のスピーチで、『中国経済が良くなれば、全世界が利益を受ける。中国政府の決定は全世界、ドイツにまで影響を及ぼしうる。中国の協力なくして解決できる国際問題はなくなった』と述べた」と伝えた。

独紙『ディ・ヴェルト』は8日、「対外関係において、ドイツは中国にとって特殊な関係だ。メルケル首相の7回目の訪中は成功に終わり、数十億規模の受注を獲得したが、人権などの敏感な問題についても触れられた」と報じた。オーストリア紙『デア・シュタンダールト』は、「台頭する中国は、対外関係の再設定に取り組んでいる。ドイツは中国の外交政策の中で、重要な役割を演じている。中国はメルケル首相を最も丁重に迎えた。これは中国が欧州と新関係を構築する際に、メルケル首相が協力者・支持者になることを期待しているからだ」と分析した。

「全面的な戦略的パートナーシップ」の他に、ドイツは中国との間に「革新的パートナーシップ」という新たな関係を持とうとしている。スイス主要ドイツ語紙『ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング』は、「メルケル首相は中国との間に、革新的パートナーシップを結ぼうとしている。これには知識と技術の革新、社会の発展、人権の進歩、公民の自由などが含まれる。独中両国は友好を創造しており、より幅広い協力を展開しようとしている。しかしメルケル首相の願いが実現されるかについては、今後の経過を見守る必要がある」と指摘した。

メルケル首相はスピーチの中で人権についても取り上げ、「社会が開放的・多元的で、各個人に自由を与えなければ、成功の未来を切り開くことはできない」と語った。メルケル首相は、中国との人権に関する対話は極めて重要だと強調したが、ドイツメディアは中国が対話の中で積極的な姿勢を示していることに注意している。独商業経済紙『ハンデルスブラット』は8日、「これはドイツの首相に対する異常な要請だ。中国の経営者は、多くのドイツメディアが報道の重点を無責任にも人権に置き、中国に対する敵対的なムードを形成しているが、これは中独経済交流を著しく妨げていると不満を漏らしている。中独経済委員会の議論において、ドイツの経済界は中国企業の観点に理解を示し、ドイツメディアの客観的でない報道が誤解を生じさせやすいとしている。ドイツの調査によると、中国企業のドイツにおける実際の投資状況は、イメージよりも良好となっている」と報じた。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年7月9日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。