共同通信社は17日、日本政府がまとめた2014年版の防衛白書の概要を公表した。中国は再び、真っ先に批判の対象にされた。同白書は中国が2013年11月に東中国海の上空に防空識別圏を設定したことを強く批判し、「一方的に現状を変えれば、事態をエスカレートさせ、不測の事態を招く」と称した。同白書はまた、中国が独自のルールを防空識別圏内を飛行中の航空機に押し付けており、公海上空の飛行自由の原則を不当に侵害しているとした。同白書はさらに、中国の軍機が5-6月に、自衛隊機に相次いで「異常接近」した事例についても触れた。
NHK(電子版)は、同白書が中国に対して強い警戒感を示したと報じた。同白書は、東中国海・南中国海で進出を強化する中国について、「国際法や国際秩序と相容れない一方的な主張に基づく、(中国の)力により現状を変えようとする試みは、高圧的な姿勢を示している」、「中国の国防予算は、過去46年間で約40倍に増加した」と称した。西日本新聞は、「本年度の白書は、中国を強く批判したことが特徴的だった」と伝えた。台湾「今日新聞網」は、「中日関係の緊張が続く中で発表された同白書は、再び中国の神経を逆なでするとみられる」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月18日