安倍晋三首相は先ほどパプアニューギニアで戦没者碑に花束を捧げた。香港紙『文匯報』は、「在任中の首相によるパプアニューギニアの日本人戦没者碑への献花はこれが初めてだ。安倍首相が集団的自衛権の解禁を発表すると、オーストラリアは安倍首相の改憲を力強く支持する国の一つになった。安倍首相を支持する国には、米国も含まれる。米国・オーストラリア政府は、太平洋戦争で犠牲になった英霊に顔向けができるのだろうか?」と指摘した。記事の内容は下記の通り。
安倍首相は平和憲法の根底を揺るがし、集団的自衛権の解禁を発表すると、直ちに太平洋戦争の激戦地となったパプアニューギニアを訪問し、真珠湾奇襲の首謀者である山本五十六やその他の戦没者碑に献花した。在任中の首相によるパプアニューギニアの日本人戦没者碑への献花はこれが初めてだ。安倍首相の山本五十六への献花は、太平洋戦争の勝利の成果、戦後の国際秩序に対する公然たる挑発だ。
安倍首相は山本五十六の魂を呼び戻そうとしているが、これは連合軍の死者の英霊に対する冒涜だ。米国、オーストラリアなどの連合軍は太平洋戦争で多くの死者を出したが、歴史の教訓を忘れ、軍国主義の道を歩む安倍首相を放任しては決してならない。
山本五十六は太平洋戦争の首謀者の一人で、日米開戦当初、米海軍の動員前に太平洋艦隊を攻撃し、日本の南進論の実施を支えようとした。山本五十六は首謀者として、1941年12月7日に米国の太平洋における海軍基地の真珠湾を奇襲し、太平洋戦争が勃発した。開戦後、日本軍は太平洋の四分の一以上の地域を占領した。中国人の長期抗戦、米国の広島と長崎への原爆投下、ソ連の対日宣戦により、日本は無条件降伏を宣言し、太平洋戦争が集結した。
安倍首相は太平洋戦争の首謀者である山本五十六に献花し、その魂を呼び戻そうとしたが、これは太平洋戦争の勝利の成果に対する公然たる挑発であり、米国やオーストラリアなどの連合軍の英霊に対する冒涜でもある。しかしながら、安倍首相が集団的自衛権の解禁を発表し中韓から強く批判される中、オーストラリアは安倍首相の改憲を力強く支持する国の一つになった。安倍首相を支持する国には、米国も含まれる。米国・オーストラリア政府は、太平洋戦争で犠牲になった英霊に顔向けができるのだろうか?
米国は中国をけん制するために、軍国主義を復活させようとする日本を放任している。オーストラリアもこれに歩調を合わせた。これは短絡的で危険なやり方で、将来的に予測不可能な結果を招く可能性がある。米国とオーストラリアは、その結果に苦しめられるだろう。安倍首相の山本五十六の石碑への献花は、第二次世界大戦の勝利の成果、戦後の平和的な秩序に対する軽視と挑発だ。これは中国、米国、オーストラリアを含む連合国の人々に対する不敬・挑発であり、国際社会も強く警戒せざるを得ない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月20日