安倍晋三首相は国内で演説した際に、パプアニューギニア訪問中の「衝撃的」な発言について、悪びれもせず大胆に宣伝した。安倍首相はパプアニューギニアの大統領に対して、日本軍は同国の占領区に学校を建設し、現地の子供たちに読み書きを教えたと話したという。現地人はそれまで、学習することを知らなかったというのだ。韓国メディアが伝えた。
安倍首相の意思ははっきりしている。日本のパプアニューギニアの侵略は、同国にとって災いではなく「福」であり、日本が現地人の蒙を啓いたというわけだ。この恩恵を与えてやったという観点を持つ安倍首相は、歴史の誤ちを反省しないばかりか、堂々と第二次世界大戦の戦場を訪れ、日本の戦没者慰霊碑に花束を捧げた。安倍首相はさらに、パプアニューギニアは全員が親日家だと述べた。これは安倍首相が現地を訪問した際に、多くの人に歓迎されたことが理由だ。
侵略の歴史をこれほど輝かしく描写できるとは、安倍首相には変わった能力があるようだ。これは日本政府の外交政策の二つのミスを反映している。
まず安倍首相は歴史を覆い隠すことを急ぎ、主権の平等を無視するというタブーを犯した。世界には数多くの国があり、文化的・歴史的な背景、国情、発展の道、発展段階がそれぞれ異なっている。世界の多元化により、各国は主権の平等が認められており、国連憲章などの重要な国際ルールにも記入されている。