確かに日本は戦後、国際社会の優等生であり、経済は急速に回復し、社会も安定した。よく言われるように、日本人は自ら苦労して幸福を手に入れ、他国に飢餓や戦争などの被害をもたらしていない。その点まじめな国である。
しかし、歴史問題における態度が他国に与えるイメージは、表面上のまじめな学生ではなく、かつての不良少年の姿である。
歴史問題において、日本は決して優等生ではない。歴史教科書改訂、靖国神社参拝、南京大虐殺の否定、戦争慰安婦の連行否定――など。これら日本の右翼政治家たちの言動を前にして、かつて日本の軍国主義に苦しめられた隣国が、どうして「日本が普通の国に向かっている」などと思えようか。
侵略の歴史を否定する日本はいま、安倍政権の政策の下、「平和憲法」の束縛を急速に取り払い、海外派遣の道を切り開き、普通の国になろうとしている。このような日本の意図に対して、われわれは警戒心を持たざるを得ない。
数年前、日本は国連の常任理事国入りを目指してあれこれ努力したものの、結局徒労に終わった。これに対して日本の右翼政治家は、反省するどころか、時間がたてば解決できると思っている。歴史問題においてもアジアの隣国の信を得ることなど必要ないと思っている。
日本が歴史問題・領土問題において十分な誠意を示すことができず、さらに実際の行動で、過去の軍国主義思想を断ち切るものでなければ、「日本が普通の国になる」というのはただの空想に過ぎなくなるであろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年7月25日