国内外の専門家、第三次世界大戦回避を巡り議論が白熱

国内外の専門家、第三次世界大戦回避を巡り議論が白熱。

タグ: 第三次世界大戦 ポツダム宣言 

発信時間: 2014-07-28 14:53:01 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国社会科学院と中国人民解放軍軍事科学院が主催した国際学術シンポジウム「第一次・第二次世界大戦の歴史を振り返る、教訓と啓発」は、中国・米国・英国が日本に無条件降伏を促した「ポツダム宣言」が発表されてから69周年の記念日に開かれた。中国、米国、ロシア、日本、ドイツ、セルビアなどの10数カ国と200人弱の専門家が出席した。

戦争、国家関係の選択肢にはならない

二度の世界大戦は、人類の歴史における災いだ。第一次世界大戦のヴェルダンの戦い、第二次世界大戦のホロコースト、南京大虐殺は人々に熟知されている。

専門家は、帝国主義国の侵略・拡張および争いが、2度の世界大戦の根源であると指摘した。

軍事科学院副研究員の李成剛氏は、第一次世界大戦の勃発の根源について、「当時の経済発展と科学技術の進歩により、人類は世界大戦を展開する力をつけた。しかし人類の認識が追いつかなかったこと、そして歪曲した戦争観・安全観・外交理念により、大国間で猜疑心と憎しみが生じた。欧州の指導者は開戦という誤った選択をし、人類を世界大戦に引きずり込んだ」と分析した。

第三次世界大戦、勃発は不可避か?

中国国防大学准教授の呉瓊氏は、「現在の人類社会は、世界大戦の時代的な特徴を持たない。世界市場は開放性の低い不備のある段階から、秩序ある協力、さらにはウィンウィンまで発展した。国家は軍事安全を中心としながらも、総合的な安全を求めるようになった。世界の熱狂的なナショナリズムは、平和主義と共存している」と指摘した。

しかし専門家は、「第二次世界大戦後の国際秩序を脅かす行為に対しては強い警戒が必要で、反ファシズム戦争の勝利の成果を守り、世界の平和と安定を維持しなければならない」と警告した。

李氏は、「2014年と1914年には、かつての安全観が依然として散見するという、重要な相似点がある。米国は1世紀前の強権的な発想により、21世紀のグローバル化の時代に台頭した国を見ている。米国は自国の絶対的な安全のために、圧倒的な軍事力を維持し、広範な軍事同盟を結んでいる。また軍事的な干渉により、大国間の猜疑心と敵意を生んでいる」と述べた。

 現在の中国が第一次世界大戦前のドイツに似ているという「歴史相似論」に対して、専門家が強く反論した。

 中国人民解放軍陸軍軍官学院教授の呂傑氏は、「中国の改革開放以来の高度発展は、侵略と拡張の結果ではない。中国は国が強くなれば必ず覇を唱えるという道を歩んだこともなければ、今後歩むこともない。中国は既存の国際秩序を脅かす者であり、第一次世界大戦前にウィーン体制を脅かした新興のドイツに似ているという観点は、極端な間違いだ」と指摘した。

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