危険な軍国主義の復活
人々が過去の不幸な歴史を反省し、世界の平和と繁栄に期待する中、日本が異なる姿勢を示している。安倍政権は政治右傾化の道を歩み続けており、出席した専門家・学者から批判された。
日本クラウゼヴィッツ学会教授の中山敏雄氏は、「安倍首相の現在の行為は、日本を国家の安寧を損ね、国家を転覆させる道に乗せようとしている。これは世界と時代の流れに逆行する袋小路だ」と批判した。
中山氏は、「戦後日本には平和憲法による平和の保証があった。国民の反戦ムードも、軍事発展を制約した。しかし米国の放任と扇動により、日本は平和憲法の突破と改正、軍備拡張を試み続けてきた。現在の自衛隊は米軍の補佐役から、攻防を兼ね備える建軍の目標に向かい行進している」と分析した。
中山氏は米日関係について、「日本は中国と米国の間に位置し、その間で戦略的なバランス点を見出すことが完全に可能だ。過度に米国に肩入れすれば、戦略的バランスを乱し、地域情勢の混乱を招く」と述べた。
東京女子大学教授の黒沢文貴氏は、「冷戦後の日本は、第一次世界大戦終了後、第二次世界大戦勃発前の日本に似ている。どのような新秩序を構築するかという問題を巡り、政治家、エリート、国民が観点を一致させていない。この迷いは、右翼勢力に歴史修正の機会を提供している」と語った。
中国社会科学院研究員の高洪氏は、「安倍政権は侵略戦争の歴史の美化を続け、日本を軍隊強化、戦争の出来る道に向かわせようとしている。これには強く警戒する必要がある」と指摘した。
高氏は、「歴史を守ることは、平和を守ることだ。歴史の事実を歪曲し、歴史の是非を混同しようとする政治・外交の相手と対峙する場合はなおさらだ」と警鐘を鳴らした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年7月28日