日本の海上自衛隊の幹部らが毎年遠洋航海前の5月20日に100人以上で靖国神社への集団参拝を続けている。日本防衛省は今年の参拝について「歴史学習を目的に『遊就館』(靖国神社の展示館)を見学し、自衛隊員の休憩時間を利用して行った」とした。日本国内には、自衛隊員が勤務日に制服を着て集団で昇殿参拝する行為は公務参拝と見なされるとの意見がある。参拝は政教分離を定めた憲法20条に合致しないと問題視されうる。共同通信の12日付報道を中国新聞網が伝えた。
共同通信によると、防衛省は今年の参拝について「歴史学習を目的に『遊就館』(靖国神社の展示館)を見学し、自衛隊員の休憩時間を利用して行った」とした。 共同通信は「日本国内には、自衛隊員が勤務日に制服を着て集団で昇殿参拝する行為は公務参拝と見なされるとの意見がある。参拝は政教分離を定めた憲法20条に合致しないと問題視されうる」と指摘した。
靖国神社の社報によると、海上自衛隊の練習艦隊司令官と初級幹部ら計119人が、遠洋実習に出る前の5月20日に、制服姿で集団参拝した。防衛省は玉串料は「私費で支払った」とした。 共同通信によると、海上自衛隊練習巻の遠洋航海は1957年に始まった。少なくとも2000年以降、毎年練習艦隊が集団参拝した記事が靖国神社の社報にある。「出発前には毎年当神社への昇殿参拝が行われている」との記事もある。
社報は、1999年に航空自衛隊幹部学校教官の2佐ら計24人が集団参拝したこと、防衛省幹部がほぼ毎年春季・秋季例大祭に参列していることも明記している。 社報は、自衛隊員が神社境内の清掃を長年手伝っていること、防衛大学(神奈川県横須賀市)学生の自主活動の1つとして、大学から靖国神社までの夜間行進が長年続けられたことも記している。
中国外交部(外務省)は「靖国神社には第2次大戦のA級戦犯が祀られている。靖国神社問題は日本と近隣国との関係にとって破壊要素であり、日本自身にとっての負の資産でもある。歴史問題において正しい態度を取り、挑発行為を止めるよう日本側に促す。靖国神社への供物奉納および参拝行為は、歴史を扱ううえでの日本政府の誤った態度を反映している」と過去繰り返し指摘した。
韓国外務省も「靖国神社には戦争を発動し、平和を破壊した戦犯が祀られており、侵略戦争を美化する施設だ。日本は胸の内ではよく分かっているはずだ。日本側が靖国神社を参拝しながら、近隣諸国と未来を論じるというのは、空論を語るに等しい。韓国政府は、近隣諸国の声に耳を傾けるよう日本側に再度促す」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年8月13日