中国は日本を観察する場合に、遠くから見るのではなく、近くから見ることを重視するべきだ。これは中国を観察する日本とは正反対だ。日本は中国の大小さまざまな出来事に注目するが、中国を誤解しやすい。歴史上、特に甲午戦争(日本名・日清戦争)前、全面的な中国侵略戦争の発動前、日本の官民の機構は組織的・系統的に中国の様々な情報を探り、十分にリサーチを行った。これは日本が戦争の中で、成功を続けた理由の一つだ。しかし日本は一本の木を見るだけで、森全体を見ることができなかった。日本は中国の抵抗力、潜在力、意志を過小評価した。日本の対中政策の視野にも、依然としてこのような状況が存在している。2年前に日本の政権与党は釣魚島(日本名・尖閣諸島)を一方的に「国有化」したが、これは中国の反応を低く見積もった冒険だった。
日本の中国に対する観察方法から、中国は良い点を学び取り不足を補えるかもしれない。日本という国の動向に対する判断を強化するほか、中国は近距離で日本の詳細な点を観察・分析するべきだ。これには日本の政治、経済、文化、国民の心理が含まれる。 歴史と現実の経緯のいずれから判断しても、日本は中国の戦略的な駆け引きの敵だ。中国が順調に台頭し、中華民族が偉大なる復興を実現できるか否かは、「日本」という難題に直面している。この難題を解く基本的な前提は、感情面の影響から脱却し、日本の些細な点を近距離で観察することだ。中国はそうして初めて、両国間の今世紀の競争に勝利できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月19日