中日の若者の差、想像するほど大きくない

中日の若者の差、想像するほど大きくない。 訳者は有名な中国問題専門家の関根謙教授だ。関根教授は1951年に福島県に生まれ、現在は慶応大学文学部長に就任している。本書には中国問題専門家、東京大学社会学部の加々美光行教授が解説を寄せている…

タグ: 蟻族 出版 所得者 

発信時間: 2014-08-27 14:20:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

蟻族から透けて見える、中日の若者が共に直面する社会的な問題は、私たちにどのような教訓を与えてくれるのだろうか?グローバル化とインターネットの発展が各国の若者を席巻し、時代に共通する問題が異なる国と地区で見られている。これは両国関係を観察する際に、国家と民族の視点だけではなく、時代という視点に立つことも同じく重要であることを教えてくれる。改革開放から30数年間の激変により、中国の若者はかつての若者にはない成長の経験を持つ。中国の若者は時間軸から見ると、完全に以前の若者と異なる存在になっている。しかしグローバル化とインターネットの発展は同時に、各国の若者に横のつながりをもたらしている。

現在の中日の若者は、個人の発展を重視する世代であり、類似する多くの問題を抱えている。これは両国の若者の交流における強い「共感」の基礎となっている。インターネットとグローバル化の強い波が、今流行りの文化を全世界の若者に共通する趣味にしている。日本のアニメ、中国版LINE「微信」は、国境を超えた両国の若者に共通する成長の背景となっている。中日の文化交流は古く長い歴史を持つが、上述した要素はかつてのいかなる時期にも存在しなかった。

中日の若者は自分たちの広い視野の欠如とその必要性を認識しておらず、相手国の歴史に対する理解にも大きな差がある。しかし国や歴史の要素を乗り越え、時代という視点に立てば、両国の若者の間にある差は、それほど大きくないように見える。中日の若者の交流では、時代という視点に立つことで、中日関係の未来の発展の「共感」の基礎を構築してみてはどうだろうか。この激動の時代に双方が持つ共感は、若者の国際交流、異なる層の若者間の共通認識の形成において、重要な力を発揮するはずだ。

中日両国の若者が各国の未来と運命を担っており、民族的な感情をコントロールできず、長期的な対立に陥れば、必ず共倒れになるだろう。これは歴史と事実によって証明されていることだ。中日の国民、特に若者は両国の未来に自信を持ち、交流の強い意欲を持ち、共感を強めることで、中日関係を未来に導くべきだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月27日

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