安倍晋三首相は本日、新内閣の閣僚名簿を発表し、自民党高官の人事異動を行う。日本メディアが2日に事前に公表した名簿を見ると、その多くが安倍首相と同じ志を持つ右翼の政治家となっている。
共同通信社によると、谷垣禎一法務相が自民党幹事長に就任し、稲田朋美行政改革担当相が自民党政調会長に就任することがほぼ確定している。内閣改造後に新設される安全保障法制担当相には、江渡聡徳前防衛副大臣が就任し、防衛相を兼任する。高市早苗政調会長は、経済産業相に就任する。麻生太郎副首相兼財務相、菅義偉官房長官、岸田文雄外相は留任。自民党幹事長就任の噂があったが、反対を受け取りやめとなった、小渕恵三元首相の娘の小渕優子氏も入閣する予定で、具体的なポストについては3日発表される。
この名簿を細かく見ていくと、安倍首相と同じきな臭い右翼の政治家の多くが重用されていることが分かる。前回破格の待遇で昇格した美人政治家の稲田氏は、自民党内の重要なポストである政調会長に就任する。稲田氏と安倍首相は、歴史問題で「ほぼ一致」している。稲田氏は東京裁判に反対し、靖国参拝を支持し、南京大虐殺の存在、日本の戦争責任を否定している。
新設される安全保障法制担当相と防衛相を兼任する江渡氏は、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーで、改憲を支持している。経済産業相に就任する高市氏は何度も靖国神社を参拝しており、8月下旬には菅官房長官に対して、慰安婦問題の新しい談話を発表する要請書を提出した。
拉致問題担当相に就任する山谷えり子氏は、「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の会長で、2012年8月には右翼が釣魚島(日本名・尖閣諸島)沖で実施した、第二次世界大戦末期の戦時遭難事件の慰霊祭に参加していた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月3日