インド、中国に経済協力を要請か
習主席はまた訪印していないが、インドの中国に対する要請は、モディ首相が安倍首相に求めたのと同じ経済協力だろう。習主席とモディ首相は、今回が初対面ではない。習主席は今年7月14日のブラジルの会談で、当選したばかりのモディ首相と会っていた。モディ首相は当時、習主席に対して、「インドの新政権は経済建設を主要任務とする。インドは中国経済の成功の経験を参考にし、印中両国の経済・人文・観光・教育・人材育成などの交流を拡大したい」と述べた。
モディ首相は、「インドは中国企業による鉄道などのインフラ整備を心から歓迎しており、両国企業による新たな工業団地の共同建設に期待している。インドは既存の枠組みを継続し、友好的な話し合いにより両国の国境問題を平和的に解決する。印中両国は国際・地域事業の協力と調整を強化し、アジアと世界の平和・発展・繁栄を共に促進しなければならない」と表明した。
上述した両首脳の対話の重点は、安倍首相との対話の重点と同じ、「経済を中心とし、投資誘致を拡大」という内容だ。この根本的な目標を実現するため、モディ首相は訪日中に安倍首相の需要に応じ、安保面で日本にリップサービスをした。モディ首相は習主席との会談でも、中国が受け入れやすい表現方法を見つけることだろう。
当然ながら、中印の間には国境問題があることから、長期的に見ると日印両国関係の発展の障害の方が少なくなる。だがモディ首相は自国経済の振興という短期的な目標を持っていることから、現段階の日印両国の接近は、中印の協力の根本的な妨げとはならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月16日