米国のがんの年間死亡者数は約57万5000人、日本は約36万5000人となっている。10万人当たりのがんの死亡率を見ると、日本は米国の1.6倍だ。日本は先進国のうち、がん患者・死亡者が増加を続ける唯一の国になっている。日本新華僑報が伝えた。
日本のがん研究振興財団が2013年に発表したデータによると、日本の新たにがんと診断された患者数は年間74万9767人に達した。がんは日本人の最大の死因になっている。がんが1981年に脳卒中に代わり、日本人最大の死因になってから30年間で、日本のがんの死亡者数は二倍以上に増加している。
先進国は先進的な検査機器と技術を持ち、多くの早期がんを発見できるはずで、患者数が増加するのも理解できる。しかし先進国は同時に先進的な治療機器と技術を持っており、がんの死亡率を下げられるはずだ。先進国の中でも、日本は「医療技術ナンバーワン」と言える。それでは、なぜ日本のがんの死亡率はこれほど高いのだろうか?
まずは食生活の大きな変化だ。日本人の伝統的な料理はあっさりしており、魚と野菜を中心とする。しかし戦後、日本人の食習慣が急速に欧米化し、牛肉や豚肉などの摂取量が50年間で9倍に増加し、体内脂肪も2倍に増加した。野菜や果物の摂取量は、欧米を下回るほどだ。
遺伝的な問題により、日本人は欧米人の体質とは異なり、肉を吸収しにくい。また文化の「恥」という要素があり、人前で堂々とジョギングなどの運動を行わない。がんにかかれば、体質が虚弱であるため、治癒できる可能性が低くなる。