孤立情勢を打破
華中師範大学教授の孫立祥氏は、「相次ぐ外遊は、日本の東アジア、特に北東アジアにおける外交の孤立という状況によるものだ。中日、日ロ、日韓の間には長期的にわだかまりが存在する。日本は圧力を感じ、外交の焦りが生まれている。この苦境から脱却し焦りを解消するため、安倍首相の先輩が続々と出馬し、平和の使者になり友好のシグナルを送っている」と指摘した。
四面楚歌の東アジア情勢に対して、日本は本当に焦りを覚えているように見え、元首相の個人関係を惜しみなく利用している。
中国社会科学院日本研究所外交研究室主任の呂耀東氏は、「森氏はプーチン大統領と良好な関係を持つ。森氏がロシアと韓国を訪問できるのは、これまでの人脈によるもので、個人としての交流で国家間の友好交流を促進している。福田氏も親中派と見られている。元首相と外国高官の良好な関係を利用し、緊張情勢を和らげるのも外交の一つの戦略だ」と分析した。
元首相の外遊には、別の狙いがあると分析されている。呂氏は、「安倍首相にとって、これには外交政策をうまく締めくくる目的がある。日本メディアは安倍首相の外交を肯定的に評価している。この3カ国との関係をうまく処理できれば、良い締めくくりになる」と強調した。