南オーストラリア州のマーチン・ハミルトン・スミス防衛産業相は、日本で新型潜水艦を建造することで、オーストラリアと中国の関係が悪化する可能性について言及した。豪AAPが伝えた。
オーストラリア政府は6隻のコリンズ級潜水艦の更新に関する計画を最終決定していないと称しているが、日本が潜水艦建造の主な契約先である可能性が高い。
南オーストラリア州は、「南オーストラリア州で潜水艦を建造するという選挙前の公約を破った場合、数千人の労働者が職を失う」と警鐘を鳴らした。スミス防衛産業相は、「日本で潜水艦を建造することで、オーストラリア最大の貿易相手国である中国の反感を買いかねない。オーストラリアは潜水艦建造の具体的な場所に関する決定を発表する前に、中国との関係を慎重に処理する必要がある。中国との協力関係は、非常に重要だからだ」と述べた。
南オーストラリア州のペニー・ウォン上院議員(労働党)は船舶製造業の100人の関係者に対して、「連邦政府は大量の雇用機会を海外に移そうとしているが、これは次の世代の生計を断つのと同じことだ」と述べた。しかしウォン議員は労働党が与党になった場合、日本で潜水艦を建造する契約を順守するかについてはコメントを控えた。キム・カー上院議員(労働党)は、「契約を結んだならば、これを必ず遵守しなければならない」と述べた。
南オーストラリア州経済開発委員会が今週発表したデータによると、オーストラリアが海外で潜水艦を建造した場合、国家経済に290億豪ドルの損失が生じるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月17日