東京と名古屋の他に、途中に4つの駅を建設する。沿線地域では、賛成と反対の声が同時に上がっている。賛成者は線路が多くの観光客と経済効果をもたらすことに期待している。山梨県と静岡県の知事は17日、建設工事の許可を歓迎すると表明した。山梨県の横内正明知事は、「夢にまで見た交通機関が、現実になった」と述べた。大阪府の松井一郎知事は、線路を一日も早く大阪まで延長するよう呼びかけた。
反対者は、建設工事が生活環境や水資源に悪影響を及ぼすことを懸念している。また一部からは、開通すれば地方の人口が東京に集中し、地方経済の活力が弱まるという声が上がっている。また日本の人口減の流れが続いており、リニア新幹線が乗車率を維持できるかも不透明だ。
線路のほとんどがトンネル内ということで、環境・安全問題が懸念されている。これには地下水への影響や、地震・火災の列車の走行や乗客の安全に対する脅威などが含まれる。静岡市の田辺信宏市長は、「市民の生活環境及び水資源が受ける影響に関する懸念を払拭する前に、急いで建設を開始するべきではない」と述べた。
JR東海によると、リニア新幹線の建設工事は「最新の耐震技術」と脱線防止設計を採用する。都市部地下トンネルと山の鉄道には緊急避難路が設置される。列車がトンネル内で停止した場合、乗客はこの避難路を使い避難できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月20日