中国は成長する市場
日本企業は産業チェーンの川上を占める他に、古い市場での新しいチャンスを模索している。例えば中国の大気汚染や環境問題により、日本企業は中国市場で活力を取り戻している。
東芝は15日に中国で、室内環境での使用に適した空気清浄機を発売した。同製品は光触媒を噴射することで、日光もしくは室内光を利用しホルムアルデヒド除去、抗菌、抗ウイルスなどの効果を持続的に発揮する。東芝の関係者は、「中国市場だけでも、2017年に3億人民元の収入を獲得できる見通しだ」と述べた。早くから中国市場で空気清浄機を発売していたシャープの製品も、大気汚染により品切れが相次いでいる。
2014年3月末時点で、パナソニックの中国でのグループ内企業数は100社、従業員数は6万3000人に達し、グループ全体の売上は600億元以上に達している。
津賀社長は、「中国市場は巨大だが、これまでのデジタル家電を始めとする家電の販売で、当社の存在感が薄れている。家電が飽和化する現状を見据え、当社の家電のDNAを残した上で、空間を切り開かなければならない。中国は高齢化や環境保護などの社会現象に直面している。スマート家電、新エネ車、環境保護事業などが、中国で巨大な空間を持つことになる。中国市場の未来の位置づけは、世界の工場から、巨大な成長する市場に変わる」と指摘した。販売データを見ると、パナソニックの北東アジアでの売上は、日本市場に次ぐ規模になっている。
ソニーの関係者も記者に対して、中国は米国や日本と共に、同社の世界3大市場の仲間入りを果たしたと述べた。ソニーは設計、研究開発、市場、サービスに至る事業全体の中国での取り組みを強化し続けており、成長し利益を生む重要な市場という中国の戦略的な地位を固めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月22日