オバマ政権はウクライナ政府に「防御的武器」を提供する決定を下した。この動きは欧州の安全情勢に、重要な影響を及ぼすことになる。ユーラシア大陸のもう一方では、アジア太平洋の安全・安定を揺るがす米国の計画が物議を醸している。一部の日本メディアはこれに歓呼の声をあげているが、米国国内ではオバマ政権に対して間違った合図を出さないよう警告する声もある。安倍政権によるアジア太平洋の安定を著しく損ねる政策を、そのまま読み上げるようなことをするなということだ。
安倍氏、訪米中の議会演説を予定
日本メディアの報道によると、安倍晋三首相の4月末の訪米中に、米国は上下両院合同会議の演説を手配する可能性がある。これによって、安倍首相は米国の上下両院合同会議で初めて演説を行う日本の首相になる。
オバマ政権が、共和党が支配する米議会での安倍首相による演説を実現した場合、米国は米日同盟の重視、安倍首相の施政方針の支持の強い合図を出すことになると分析されている。一部の米国人はこの動きが深刻な結果をもたらすと考えている。これは安倍首相が、日本国内の危険で過激な政治勢力の代表者であるからだ。
米国は安倍政権の本質を見抜くべき
米シンクタンクの外交政策事業担当者は、「平和主義をかなぐり捨て、日本を中心とする東アジアの秩序の構築を目指す過激な政治勢力が、日本で発展しようとしている。安倍首相がその代表者であり、米国は安倍政権の本質を見抜くべきだ」と指摘した。
同氏は、「安倍首相が目指しているのは平和憲法の改正だ。しかし米国の支持がなければ、安倍首相はこの目標の実現が困難だ。オバマ政権が推進しようとしているアジア太平洋リバランス戦略、アジア太平洋地区に関する野心の実現に向け、米国には安倍首相の夢の実現を支持するという選択肢しかないかもしれない」と述べた。