日本のパイロットはほぼ毎日、日本に接近する中国軍機に緊急発進をかけるため、警報に備えている。彼らは一年で、このような事件を400件以上処理しなければならない。そのため彼らは常に制服を着用しなければならず、満足に休みを取れない状況だ。カナダ紙『ナショナル・ポスト』(電子版)が報じた。
安倍晋三首相は防御の拡大、特に南西諸島の防衛活動の拡大を模索している。中国は空軍の拡充に取り組んでいる。中国は国産のJ-11戦闘機の性能が米国のF-15に匹敵すると考えており、さらにJ-20とJ-31を開発した。日本はF-35を購入したが、先に沖縄に配備することはない。
パイロットの福田淳氏は飛行服を着用し、緊張しながら椅子に座り、緊急発進の命令を待っていた。これは日本の空域に接近した中国の軍機を追跡・駆逐できるよう、常に備えておく必要があるためだ。日本のあるパイロットは、空軍に入隊したのは国家を守るためではなく、旅行が好きだったからだと述べたが、彼の考えには今や変化が生じた。
福田氏は那覇戦闘機中隊の隊長だ。那覇基地は、中日が係争中の島から最も近い、日本の空軍基地だ。沖縄県の県庁所在地である那覇市の中隊は熾烈な環境に直面しており、緊急発進回数は1日平均1回を上回る。記録によると、2014年3月までの1年間で、日本の戦闘機の緊急発進回数は400回以上に達した。
中国空軍の人数は日本の約8倍で、能力の拡張を続けている。昨年9月には、最新のステルス戦闘機がラインオフした。
福田氏は、「パイロットが休憩室でテレビを見、お茶を飲んでいる時に限って、雰囲気が急に緊張化する。時間を節約するため、重くてタイトな飛行服(重力から身を守る)を常に着用しており、さらに戦闘機内で救命胴衣とヘルメットを着用しなければならない。他国と緊急事態が生じた時でなければ緊急発進にはならないので、少しのミスも許されない」と語った。