福田氏が、「那覇は日増しに緊張化する東中国海の係争中の島に近い。我々は最前線に立っているという、一種の使命感を持っている」と話すと、戦闘機が爆音を響かせながら基地の事務所外を通過していった。
鈴木康彦空将補がパイロットだった1990年代、亜熱帯地方の那覇はまだ軍事基地としては荒れ地の状態だった。白い制服と藍色のズボンを着用した鈴木氏は事務所内で、「ほとんど毎日のことだ。一個中隊が毎年400回以上の緊急発進に対応するとは尋常ではなく、並々ならぬ重責だ」と話した。
安倍晋三首相は防御の拡大、特に南西諸島の防衛活動の拡大を模索している。那覇では第2中隊の新設に備え、建築物の撤去が進められている。2016年3月には、新部隊の隊員が沖縄に駐留する。これにより、日本の戦闘機数は倍増し、約40機に達する。日本は那覇中隊の現在のパイロット数を明らかにしていない。
東京財団の研究員、元海軍パイロット、元駐中国防衛駐在官(海軍武官)の小原凡司氏は、「中国は一定空域への出動により、情報を収集している可能性がある。中国は日本の戦闘機の発進にかかった時間を計算し、日本の反応時間に関する情報を集めることができる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月9日