【生存者が警鐘を鳴らす】
安倍首相は就任後「歴史修正主義」を推し進め、河野談話と村山談話を脅かし、改憲と集団的自衛権の行使を促し、さらに硫黄島とミャンマーで第二次大戦中に死亡した日本侵略軍に祈りを捧げた。安倍政権は2013年末に国家安全保障会議を設置し、特定秘密保護法を可決した。また安倍内閣は初の国家安全保障戦略を策定し、新たな武器譲渡三原則を発表し、日米防衛協力のための指針の見直しに着手した。安倍政権の右翼の列車は暴走の勢いを示しており、日本国内の識者は地域の平和と安定を懸念している。
勝本さんや年齢の近い多くの生存者は、戦争に幼少時代を奪われた。
勝本さんは9日、ロイター通信の記者に対して、「私たちは逆行し、(再び)あの(戦争の)道を歩もうとしているようだ。人々は当初、(安倍政権の右向け右の動きは)大したことはないと思っていたが、(このような動きが)重なるに連れ(人々は)息苦しいと感じるようになった。私は女性や子供(の未来)が心配だ。私たちはこのことについて話さなければならない、そうすれば多くの出来事のブレーキになるかもしれない」と話した。
勝本さんによると、安倍首相を含め、8割以上の日本人は戦後生まれだ。勝本さんは、これらの人々が「痛ましい過去」について触れようとしないことを懸念している。これは日本が同じ轍を踏む危険性を意味している。
勝本さんは、「私たち生存者は、沈黙する人々に対して声を発する責任がある。私たちが沈黙を続ければ、現状を受け入れることを意味する。私たちが立ち上がって話をしなければ、過去(の出来事)はなかったことにされてしまう」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月10日