それでも、正月のために、毎年数十人の人たちがケガをしていることを知ってこういう習俗がはたして健全なものかどうか考えている昨今である。
とにかく中国も近代化する中で、こうした習俗についても一考すべき時期が来るのではないだろうか。もちろん、数千万人の習俗を規制することはムリとも思われるが。
デジタル化、オートメ化の流れの中でこうした農耕文明時代から伝わってきた習俗について冷静に考えてみる時期に来ているのではないだろうか。とくに「80後」、「90後」といわれる前世紀80年代、90年代生まれの若い世代の人たちの声を聞きたいと思う。また、爆竹そのものの品質の向上、安全性の向上、一定の距離から点火するツールの開発で、ケガを減らすことも考えて、この習俗を残していくことを選択肢の1つとしてもよい。