第二次大戦中に兵士ではなかったが中国侵略を体験した日本の3人の高齢者は、埼玉県さいたま市で15日に催された中日友好活動に出席し、新華社の独占インタビューに応じた。彼らは歴史の徹底的な反省は日本と隣国が友好関係を築く前提であり、侵略戦争を認め、後世の人々に過去の真実を語り伝えることで、初めて戦争に対する正確な認識が形成され、子々孫々の平和が実現できるようになると表明した。
岩本農夫雄さん(85)は日本の敗戦まで残りわずか3ヶ月となった1945年に、旧満州工業学校に通学していた。岩本さんは当時の経験について、次のように語った。「私は旧日本軍に中国まで強制連行され、日本軍に協力し、間接的に戦争に参与し支援した」
岩本さんは、「安倍晋三首相が今後どのような談話を発表するにせよ、正確な歴史認識は村山談話で語られているように、植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えたであるべきだ。我々は確かに侵略に行った。我々は村山談話を継承しなければならない」と語った。
岩本さんと共に学習していた同級生は、ほぼ全員が亡くなった。岩本さんは、「戦争を経験した人の高齢化が進み、日本社会全体の戦争に対する記憶が日増しに薄れている。いかに次の世代に戦争を正確に認識させるかは、社会による正確な歴史教育にかかっている。侵略という言葉が日本の歴史教科書から失われたのは、日本政府の政策による結果だ。我々は次の世代に過去の真実を語り伝えるべきだ。教科書にも、日本がかつて侵略戦争を発動したと明記するべきだ。何はともあれ、日本は必ず謝らなければならない」と話した。