日本政府は航空自衛隊のF-2の後継機となる、F-3ステルス戦闘機の開発計画を決定した。日本はステルス戦闘機に用いられる強力なエンジンを開発する能力をつけており、国内の技術だけでも高性能戦闘機を製造できるという。フジサンケイビジネスアイが3月17日に伝えた。
日本は2015年よりエンジンの開発を開始する。F-3の試作機は、今年夏に試験飛行を始める。米国との共同開発も視野に入れているが、日本で第二次大戦以来で初となる、世界最新水準を持つ純国産機が誕生する可能性もある。
F-3、次世代純国産戦闘機に?
IHIが開発するF-3のエンジンの推力は、米国のF/A-18E/Fスーパーホーネットに搭載されている2基のGE F414を50%上回る。F/A-18E/Fの自重は14トン、最大離陸重量は30トン。GE F414エンジンの推力は、アフターバーナー使用で10トンに達する。そのためF-3に搭載されるエンジンは、この推力をさらに上回ると予想できる。F-3の次世代エンジンは2010年に開発を開始し、2015年に重要部分の開発を完了する予定だ。試作品は2017年までに試用される。
F-3のプロトタイプ機は、2025年頃の初飛行を予定しており、2027年に真の意義でのロット生産を開始する。2030年代中頃には、現役のF-2の後継機になる。またF-3は2030年代後半に退役を予定しているF-15J戦闘機の後継機になる。F-15Jの退役前に、日本政府はその老朽化を防ぐため現代化アップグレードを進めると同時に、引き続き日本の防空任務を担わせる。具体的な交代計画は明かされていないが、米国から輸入される42機のF-35戦闘機、新たに生産される約200機のF-3が、航空自衛隊の現役戦闘機であるF-2、F-15J、改良型F-4EJの後継機になると予想できる。米海軍・空軍は2030−2035年に、F-X新型戦闘機の配備を目指す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月24日