日本自民党総裁特別補佐の萩生田光一氏は22日、フジテレビの番組に出演した際に、安倍晋三首相が夏に発表を予定している戦後70年談話について、「過去の談話の一字一句(の継承)にこだわる必要はない」と述べた。これにより、4月26日に訪米する安倍首相が上下両院合同会議の演説で何を話すかが、隣国から注目されることになった。韓国外交部の関係者は20日、日本の侵略の歴史に対する深い反省を必ず盛り込むよう安倍首相に促した。
韓国の憤怒
共同通信社は米議会の消息筋の話として、米国は4月29日に上下両院合同会議で安倍首相の演説を手配する可能性があると報じた。
韓国紙・中央日報は、「ワシントンを訪れる外国の首脳を両院に立たせ、拍手で歓迎した上で演説の機会を与える。これは米国からの最高レベルの礼儀と待遇だ。岸信介と池田勇人は首相就任時に、米議会で演説を行っていた。しかし日本の首相が両院合同会議で演説するのは、これが初めてだ」と報じた。
韓国・聯合ニュースは、「韓国外交部の関係者は20日、安倍首相が米議会で演説することが決定した場合、歴代内閣の歴史観を継承し、侵略の歴史を深く反省するべきだと表明した」と伝えた。
シンガポールメディアは、「韓国はさまざまなルートを使い、韓米日を正常な軌道上に戻すため、演説の中で歴史問題について積極的な姿勢を示すべきだと日本側に強調することになる」と予想した。
在米韓国人は18日、米政治専門紙『ザ・ヒル』に広告を掲載し、安倍首相に対して歴史問題について謝罪するよう求めた。