「日本帝国時代の名艦」と呼ばれる「出雲」は1945年7月24日、米軍の軍機によって呉軍港に沈められた。69年8ヶ月後の今日、新たな「いずも」が横浜で正式に就役し、戦後最大の戦艦として海上自衛隊に加わった。同艦の排水量は2万トン弱、全長は248メートルで、38メートルの幅を持つ直通甲板を持つ。日本メディアでさえ、この大型艦を「どう見ても空母のよう」と報じているほどだ。
日本の自衛隊を「軍隊」と呼ばないように、日本政府は「これは空母だ」とする国際世論の圧力を受けながら、9機のヘリや最先端のF-35戦闘機さえ艦載できる「いずも」を「空母ではない」と言い張り、戦後の平和憲法に違反しないとしている。それでは、「空母ではない」いずもを、何に使おうというのだろうか?日本の文官は「災害救助、海上緊急指揮センター」としているが、海上自衛隊の高官は「これがあれば、我々は中国の潜水艦に対応する能力を手にできる」と率直に語った。
いずもによる中国けん制という説が騒がれていた25日、日本メディアは安倍晋三首相が口を滑らせ、自衛隊を「わが軍」と呼んだことに気づいた。安倍首相はさらに、「中国は思ったよりも軍備拡張が進んでおり、日本も負けない形でししっかり必要な予算措置をしなければならない」と露骨な発言をした。
共同通信社は、「甲板が平らな外観は他国が所有する空母と同じだ。政府は憲法上『攻撃型空母の保有は許されない』との見解を示しているが、 海自は戦闘機など固定翼機の発着機能はなく、空母には当たらないとしている」と報じた。しかしこの言い訳は、海外では通用しそうにない。ロイター通信は、「いずもは当時太平洋で米軍と戦った『帝国海軍空母』とほぼ同サイズのヘリ空母だ」と伝えた。韓国KBSテレビは、「このいわゆる『護衛艦』は、イタリアの持つ空母とほぼ同サイズだ」と報じた。韓国YTNテレビは、「いずもに小さな改造を加えるだけで、最新のF-35戦闘機を搭載できるようになる。いずもはまた、陸海空自の共同作戦の指揮センターとして使える、戦後最大規模の軍艦であり、その性能は完全に『空母』とみなすことができる」と論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月26日