中国は5月1日からの三連休入りする。新年、春節(旧正月)、花見シーズンに続き、日本はゴールデンウィーク中に中国人の訪日ブームを迎えようとしている。
旅行収支が黒字に
桜の開花時期にあわせ3月15日~4月15日に訪日する中国人は約35万人と前年同期から倍増。来日ブームが起きた2015年の春節とほぼ同水準だ。花見シーズンの訪日客の総消費額は70億元ともされている。
中国人が日本に殺到し、景気回復を促進している。中韓からの訪日客が激増している。中韓の訪日客数は2014年に、中韓を訪れる日本人客を上回った。中国人が免税品を買い漁る光景も注目を集めた。外国人が日本で使うお金から、日本人が海外で支払う金額を差し引いた毎月の旅行収支が黒字となり、日本の景気回復への影響が拡大している。
観光庁のデータによると、2011年の東日本大震災と津波の発生により、中国大陸からの観光客数が延べ104万人、韓国からが延べ166万人に減少した。しかし昨年は延べ241万人、276万人に回復した。訪日外国人消費額は2014年に過去最多の2兆円に達した。そのうち中国人客が、4分の1以上を占めた。2014年10月より、消費税の免税対象となる商品が、食品や化粧品などに拡大されたことも原因の一つだ。