記者は、こうなった原因が何だったのかを自問する。各企業は拡張期にあって、高額の利潤を得る機会が少ない。しかし、成長の対価を受け取るときが来れば、利潤を得ようとするものだ。それも原因のひとつだろう。
それ以外の原因として、国際投資家の過激すぎる動きが表面化したことが挙げられる。さらに日本の通貨政策も原因に挙げられるだろう。簡潔に言えば、バブルの原因は、1971年にアメリカが金本位制を廃止したことに対して日銀が過度に反応したことにある。円の高騰を抑えるため、通貨を大量に印刷して銀行に貸し付けたのである。
ドイツのエコノミストで、「円の支配者」を書いたリチャード・ヴェルナーも、1980年代の状況を「日本は紙幣を印刷し、全世界を買った」と表現している。
これらのことは中国を想起させると、記者は続ける。中国の経済成長は減速中である。経済成長減速の1年後、中国の株式市場は倍になって具体化する。そのため、外国人の中国市場に対する評価は非常に低い。たとえ世界第二位の巨大な経済体であったとしてもだ。中国は自由化を計画しているところだ。そして中国人は通貨を印刷しまくることに完全に同意している。
日本の成功は大いなる上げ相場を作り出した。そしてその頂点で史上最大のバブルとなり、その後、株の価値つまりは全ての価値が藻屑と消えた。中国も同じ轍を踏むと言うのだろうか。
記事は言う。とにかく中国の株に投資せよと言いたいのではない。確かに2日ごとに100万人の新規投資家が増えている。しかし、1年以内に絶対100%上昇するという株式市場に対し、一定の疑いの目を持つことは価値あることだろう。
記者のアドバイスは以下のようなものだ。1年前、記者はこんなアドバイスをした。「あなたの賭け金の中から一部を出して、10年後の状況に賭けてみよう」。もし中国市場が日本と同じ道を歩んだとして、あなたがそんな局面にうまく対処したとしたら、800%という悪くないリターンがあなたを待っているだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月3日